fondesk IVRで電話対応を自動化!料金・機能・導入メリットを徹底解説

はじめに:fondesk IVRとは?電話自動応答サービスの概要

fondesk IVRは、株式会社うるるが2024年12月10日に提供を開始した電話自動応答サービスです。従来の電話代行サービス「fondesk」のシンプルさと低価格をそのままに、自動音声応答(IVR: Interactive Voice Response)に特化した新しいサービスとなっています。

小規模事業主や個人事業主にとって、電話対応は業務の中断や集中力の低下を招きがちです。fondesk IVRはそんな課題を解決し、効率的な電話対応を実現します。

fondesk IVRの主なサービス内容

fondesk IVRでは以下のような機能が提供されています:

  • よくある質問への自動応答
  • 担当者への取り次ぎ自動化
  • 用件録音と後日確認
  • 電話代行サービス「fondesk」との組み合わせ

特に注目すべきは、68言語に対応した多言語対応機能です。増加するインバウンド需要への対応も可能となっています。

既存の電話代行サービス「fondesk」との違い

fondesk IVRは、従来の「fondesk」とは異なり、人による対応ではなく自動音声によるIVRシステムに特化しています。以下が主な違いです:

特徴fondeskfondesk IVR
対応方法オペレーターによる有人対応自動音声による応答
初期費用無料無料
月額料金10,000円~2,980円~
特徴人の柔軟な対応24時間自動対応
向いている用途複雑な問い合わせ定型的な問い合わせ

参考:【電話代行サービス比較】実際に4社導入してみたおすすめ業者とは

fondesk IVRの主要機能と活用シーン

よくある質問に自動で回答

fondesk IVRでは、顧客からよく寄せられる質問に対して自動的に回答するシナリオを設定できます。これにより、休日や夜間でも即時対応が可能となり、顧客満足度の向上につながります。

活用シーン例:

  • 営業時間や定休日の案内
  • 料金やサービス内容についての基本的な質問への回答
  • よくある技術的な質問への対応

担当者の取り次ぎを自動化

電話の取り次ぎによる業務中断を防止できます。顧客の用件に応じて、本当に人が対応する必要がある電話だけを取り次ぐことが可能です。

活用シーン例:

  • 部署や担当者ごとの振り分け
  • 緊急度に応じた対応の振り分け
  • 営業時間外の対応方法の案内

用件を録音してあとで確認

電話に出られない時間帯や、緊急度の低い用件については、メッセージを録音してもらい、後でメールやチャットで受け取ることができます。

活用シーン例:

  • 夜間や休日の問い合わせ対応
  • 混雑時の用件預かり
  • 詳細な説明が必要な問い合わせの録音

電話代行サービスとの組み合わせ

有人の電話代行サービス「fondesk」と組み合わせて、必要に応じてオペレーターが対応するハイブリッド型の運用も可能です。

活用シーン例:

  • 自動応答で解決しない場合のエスカレーション
  • VIP顧客向けの特別対応
  • 複雑な問い合わせのみオペレーター対応

fondesk IVRの価格体系

fondesk IVRは、明確でシンプルな価格体系を採用しています。以下がその詳細です:

基本料金

  • 月額2,980円(税抜)
  • 電話番号レンタル付き(050番号)

従量料金

項目料金
着信通話3円/分
録音3円/分
ショートメッセージ12円/通
転送通話(固定電話)13円/分
転送通話(携帯電話)28円/分
転送通話(fondesk)0円/分

乗り換え割引

他社からの乗り換えの場合、基本料金が6ヶ月無料になるキャンペーンも実施されています(適用条件あり)。

無料トライアル

対応シナリオの設定やテストコールを無料で試すことができます。Googleアカウントをお持ちなら、登録は5秒で完了し、クレジットカードの登録も不要です。

fondesk IVRの特徴と強み

シンプルな使いやすさ

fondesk IVRの最大の特徴は、その使いやすさにあります:

  • 直感的に操作できる設定画面で、ITや電話に詳しくなくても簡単に対応シナリオを設定可能
  • スマートフォンからでもすべての機能が利用可能
  • 本当に必要な機能に厳選し、シンプルで使いやすいサービスを実現

AIを使わない安心感

最近はAIを活用したサービスが増えていますが、fondesk IVRはあえてAIを使わないことで以下のメリットを提供しています:

  • 予測可能で正確な対応:設定したことだけを回答
  • AIと話すのに慣れていないお客様でも安心して利用可能
  • 固有名詞や方言の聞き取りの心配がない
  • お客様の録音データを勝手にAIの学習に利用しない

多言語対応

fondesk IVRは68言語・239種類のボイスに無料で対応しています。これにより、インバウンド需要への対応やグローバルなビジネス展開をサポートします。

対応シナリオのカスタマイズ性

以下のような様々な対応シナリオをカスタマイズできます:

  • 番号プッシュまたは営業時間で分岐
  • 音声案内:AI音声または音声データが利用可能
  • 録音:自動で文字起こしし、メールやチャットに通知
  • ショートメッセージ:発信者のスマートフォンにURLなどを送信
  • 他の電話に転送:用件や部門で転送先を分けることも可能
  • オペレーター対応:オペレーターによる一次対応(別サービスの契約が必要)

導入事例と実際の効果

美容サロンでの活用事例

株式会社Riiorbit 代表取締役 関 授海様の声:

「fondesk IVRを先行導入したところ、当日の予約変更や明日以降の予約に関するお問い合わせは自動対応してくれるので、電話が鳴る回数が大幅に減り、施術に集中できるだけでなく、お電話された方の対応も漏れなくでき、予約の取りこぼしも減りました。従業員の電話対応によるストレスも軽減できています。」

導入効果:

  • 予約変更や問い合わせの自動対応
  • 施術への集中度向上
  • 予約の取りこぼし減少
  • 従業員のストレス軽減

飲食店での活用事例

釣船茶屋 ざうお 目黒店 店長 冨澤様の声:

「年末年始は宴会シーズンで多忙を極め、電話対応ができないことが機会損失につながっていました。fondesk IVRの導入で、機会損失を防ぎ、顧客満足度の向上に役立てたいと考えています。」

導入効果:

  • 繁忙期でも電話対応が可能に
  • 機会損失の防止
  • 顧客満足度の向上

fondesk IVRと他社サービスの比較

fondesk IVRは、競合他社と比較して以下の点で優位性があります:

特徴fondesk IVR他社サービス
基本料金明瞭な月額2,980円様々なオプションで複雑化
電話番号発行無料提供有料の場合が多い
多言語対応68言語・239種類のボイス無料限定的または追加料金
シナリオ分岐別通知オプション料金なし別料金の場合が多い
着信通知連携9種類の連携先に対応限定的な連携
管理者追加無制限(無料)人数制限または有料

参考:【電話代行会社比較】通知先をslack、line、チャットワークに出来る会社

導入のメリットとデメリット

メリット

  1. 業務効率の向上
    • 電話対応による業務中断の減少
    • 定型的な質問への自動応答で時間節約
  2. コスト削減
    • 有人対応と比較して月額コストが低い
    • 必要な機能だけに絞ったシンプルな料金体系
  3. 顧客満足度の向上
    • 24時間365日の対応が可能
    • 待ち時間の短縮
  4. 多言語対応
    • インバウンド需要への対応
    • グローバルビジネスのサポート

デメリット

  1. 複雑な問い合わせへの対応限界
    • 設定したシナリオ以外の対応は困難
    • 臨機応変な対応には有人サービスが必要
  2. 初期設定の手間
    • 効果的なシナリオ設計には時間と検討が必要
    • 最適な設定を見つけるまで調整が必要な場合も
  3. お客様によっては自動応答に抵抗感
    • 人との会話を好む顧客層への配慮が必要
    • 高齢者などデジタルに不慣れな層への対応

電話対応の現状と自動化の必要性

株式会社うるるが実施した「飲食店・美容室の電話対応実態調査」によると:

  • WEB予約管理システムを導入しても7割以上は電話予約が「ある」
  • 9割以上が電話対応により通常業務が遅滞した経験あり
  • 約3割が「電話対応」を最も時間のかかる業務と回答
  • 8割以上が電話対応できなかったことが原因で顧客の不満を招いた経験あり
  • カスタマーハラスメントの経験がない店舗はわずか2.0%

これらの調査結果から、電話対応の自動化は多くの事業者にとって重要な課題であることがわかります。特に従業員数の少ない小規模事業者や個人事業主にとっては、電話対応による業務中断は大きな負担となっています。

fondesk IVRの導入と設定方法

導入手順

  1. 公式サイト(https://ivr.fondesk.jp/)にアクセス
  2. 無料トライアルに申し込み(Googleアカウントで5秒で完了)
  3. 対応シナリオを設定
  4. テストコールで動作確認
  5. 問題なければ本契約に移行

効果的な対応シナリオの設計ポイント

  1. 顧客からの問い合わせ内容を分析
    • どのような問い合わせが多いか
    • 時間帯別の問い合わせ傾向
  2. シンプルな選択肢設計
    • 選択肢は3-4個程度に抑える
    • わかりやすい言葉で案内
  3. 転送先の適切な設定
    • 問い合わせ内容に応じた適切な部署・担当者への転送
    • 営業時間外の対応方法の明確化
  4. 定期的な見直しと改善
    • 顧客からのフィードバックを反映
    • 対応できなかったケースの分析と対策

まとめ:fondesk IVRで電話対応を効率化しよう

fondesk IVRは、シンプルさと低価格を両立させた電話自動応答サービスとして、小規模事業主や個人事業主の業務効率化に大きく貢献します。よくある質問への自動応答、担当者への取り次ぎ自動化、用件録音など、必要な機能を厳選して提供しているため、導入のハードルが低いのが特徴です。

特に電話対応によって本業が中断されがちな飲食店や美容室などのサービス業では、顧客対応の質を落とさずに業務効率を向上させる強力なツールとなるでしょう。

無料トライアルも用意されているため、まずは自社のニーズに合うかどうかを試してみることをおすすめします。電話対応の自動化によって、本業への集中度を高め、ビジネスの成長につなげましょう。

よくある質問(FAQ)

fondesk IVRとfondeskはどう使い分ければいいですか?

回答: fondesk IVRは定型的な問い合わせの自動応答に向いており、fondeskは複雑な問い合わせへの有人対応が必要な場合に適しています。両者を組み合わせることで、シンプルな問い合わせは自動対応し、複雑な問い合わせのみオペレーターが対応するハイブリッド運用も可能です。

多言語対応はどのように設定すればいいですか?

回答: 管理画面から対応したい言語を選択し、案内文を設定するだけで多言語対応が可能です。自動翻訳ではなく、68言語に対応した専用の音声データを使用するため、自然な発音で案内できます。

個人事業主でも導入できますか?

回答: はい、導入可能です。特に少人数で運営している個人事業主にこそ、電話対応による業務中断を減らせるfondesk IVRはおすすめです。設定もシンプルで、スマートフォンからでも操作可能なため、IT知識がなくても導入できます。

既存の電話番号は使えますか?

回答: fondesk IVRでは050番号が提供されますが、既存の電話番号からの転送設定をすることで、従来の番号も継続して利用できます。詳細は公式サイトのサポートにお問い合わせください。

設定変更はいつでもできますか?

回答: はい、管理画面から24時間いつでも設定変更が可能です。繁忙期と閑散期で対応を変えたり、キャンペーン情報を更新したりなど、ビジネスの状況に合わせて柔軟に対応できます。

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ABOUTこの記事をかいた人

1985年福岡生まれ。
ソフトバンクでセールスエンジニアとして活躍し、ソフトバンクグループ全体の表彰にて、チームでの受賞だけに留まらず、個人でも受賞。

ソフトバンクに5年間在籍後、代表の高原と共に株式会社Villnessを立ち上げ、その後、拠点を海外(シンガポール)に移し5年程在住。

現在は拠点を日本に戻し、グローバルな会社経営を行っている。
主にマーケティング・企画を得意としている。

【著書】
●副業からのステップアップ起業
●今すぐ使える心理学でWEBマーケティングを攻略せよ!
●ゲーム「脳」がビジネスを完全攻略
●一生使える「SEO対策」超入門

【共著】
●Shopify(ショッピファイ)完全攻略ガイド〜初めてのECサイト構築〜

著書一覧→http://amzn.to/2lCci6e

【記事に関連する資格等】
ファイナンシャル・プランニング技能士 3級(通称:FP3級) 取得(2021年1月24日実施試験)
Shopify公式/パートナー養成プログラム『Shopify Partner Boot Camp:Japan #4』受講修了
一般社団法人東京都食品衛生協会の食品衛生責任者資格取得(2022年7月24日受講終了)