お金を効率的に貯めるには何よりもまず「固定費」を見直して、支出を減らしていく必要があります。
人生には「通信費」「光熱費」「保険料」「住宅費」「車の維持費」「税金」という6つの固定費がありますが、これら1つずつを見直すだけで年間何十万円といった金額が貯められます。
簡単に見直しができる固定費として通信費・光熱費・保険料の3つがありますが、今回は上級者向けの「住宅費」「車の維持費」「税金」の見直し方法について解説してきます。
「通信費・光熱費・保険料・車」については以前、記事にしましたので下記ご参考に。
複雑な内容も多いかもしれませんが、支払う金額も大きいだけに見直しをして最適化すれば、相当な節約効果が得られるでしょう。
1つずつ細かく確認していきながら固定費を見直し、お金を効率的に貯めてみてください。
住宅費を見直す方法
住宅費は前提として「マイホーム」か「賃貸」かによって見直すポイントも大きく変わってきます。
人生の中で最も大きな支出になる部分なので、要点を抑えながら無駄のない出費を心がけてみてください。
住宅費を見直す際のポイントとしては以下の6点が挙げられます。
- マイホームは購入すべき?
- 住宅ローンを組む際のポイント
- 火災保険の保険料・補償内容をチェック
- 引越し費用も安く抑える
- 賃貸の場合はぼったくりに注意
- 退去時に支払う費用を最小限に抑えよう
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
マイホームは購入すべき?
まず最初にマイホームを購入すべきかどうかを検討しなければなりません。
確かにマイホームは人生を豊かにする側面もありますし、マイホームを所有することが人生の目標である人も多いでしょう。
しかし、資産という側面で見ると新築で購入したマイホームは、資産価値が落ちていくことが多いため、想像以上に高くついてしまう可能性もあります。
その他にも、固定資産税や修繕費などマイホームでも必要な出費はあるため注意が必要です。
場合によっては中古住宅を購入する方がお得なケースもあるので、新築にこだわらずさまざまな点を考慮しながら判断する必要があります。
住宅ローンを組む際のポイント
マイホームを購入する上で検討しなければならないのが「住宅ローン」です。
借入金額や毎月の返済額、金利など、家計の収入に合わせて無理のない設定をしなければなりません。
金利についても変動金利や固定金利で返済額が変わってくるため、しっかりと把握する必要があります。
大きな金額が動くので、細かい部分もしっかりと把握しながら、返済が終えられるようにしましょう。
火災保険の保険料・補償内容をチェック
マイホームを購入する際や賃貸住宅の契約をする際に、加入しておきたいのが「火災保険」です。
火災保険についても年間の保険料と補償内容のバランスを考慮して、よりコスパの高い保険会社に見直してみるのがおすすめです。
火災保険に加入しておくと、家の火災だけでなくさまざまなトラブルに対応することができるので、必要な出費だと思ってより良いサービスを探してみましょう。
引っ越し費用も安く抑える
引っ越しはそこまで何度も行うものではありませんが、1回の引っ越しで数十万円かかるようなケースもあるので、より安い業者を探すのもおすすめです。
特に、大手の引越し業者の場合、高額な見積もりを出されるケースもあります。
複数の業者に見積もりを出してもらって、安い方を選んだり、交渉する材料として使ってみたりするのもおすすめです。
また、「引っ越し代が安くなる時期を狙ってみる」や「できるだけ自分で作業する」で費用を抑えることも可能です。
賃貸の場合はぼったくりに注意
賃貸契約を結ぶ場合、利用者の知識が不足していることが原因で、さまざまな手数料が請求されるぼったくりが生じる可能性があります。
例えば、以下のような事例でぼったくりが生じます。
- 火災保険が割高だった
- 害虫駆除や室内消毒の費用が高額だった
- 法令に関係ない手数料が取られた
- 鍵交換代やハウスクリーニング代を請求された
- 仲介業者が勝手に礼金を請求してきた
これらのぼったくりを避けるためには、複数の業者を利用して見積もりを比較してみたり、適切に交渉をしたりする必要があります。
退去時に支払う費用を最小限に抑えよう
賃貸住宅を退去する際に高額な費用を請求された経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
壁を汚してしまったり、傷をつけてしまったりなどの損害を負担する形になっているのですが、こういった損害に対して火災保険で対応できるケースもあります。
全ての損害を補償できるわけではありませんが、火災保険の補償範囲は意外に広いので、どこまで対応できるのか把握しておきましょう。
また、退去時の「原状回復義務」について理解しておくと、退去時にぼったくられるリスクが防止できます。
車の維持費を見直す方法
車についても車体代だけでなく、駐車場や保険料、ガソリン代、税金などさまざまな維持費がかかってしまいます。
1年間で数十万円単位の金額になってしまいますし、これらを見直すことができれば長期的に相当な金額を節約できるでしょう。
もちろん居住地域や家族構成、車の利用頻度などによって最適な形は異なりますが、固定費をできるだけ減らすという視点で見直してみてください。
- マイカーの維持費はどれぐらいかかる?
- マイカーって本当に必要?
- 自動車保険も見直してみよう
では、上記の3点について詳しくみていきましょう。
マイカーの維持費はどれぐらいかかる?
まずは人生全体でマイカーを保有し続けた場合にどれぐらいの費用がかかるのかシミュレーションしていきましょう。
一般的な買い替え頻度、走行距離などで想定した場合、20〜70歳までの50年間でかかる費用は下記の通りです。
- 車体代:1,500万円
- ガソリン代:500万
- 保険代:500万円
- 駐車場代:700万円
- 税金:500万円
- その他:50万円
かなりざっくりとした計算ではありますが、50年間で4,000万円にも届きそうな金額になっています。
人生の支出の中で大部分を占める出費ではありますが、やはり金額を見ると尻込みしてしまうかもしれません。
マイカーって本当に必要?
今の時代では必ずしもマイカーを持つことが当たり前という価値観ではなくなっています。
車が必要なライフスタイルの方は多くいるかもしれませんが、マイカーを所有する以外にもさまざまな選択肢があります。
例えば、休日のお出かけにしか車を利用していないのであれば、普段の移動は電車やタクシーを利用して、休日のみレンタカーやカーシェアの方がコストは抑えられるでしょう。
車の利用頻度が高い方でもカーリースを使った方が、マイカーよりも出費を安くできる可能性は高いです。
マイカーを所有することは絶対ではないので、さまざまな選択肢から利便性とコストを検討して、自分に合った利用スタイルを確立してみてください。
自動車保険も見直してみよう
マイカーを所有する以上は自動車保険への加入は絶対に必要です。
保険料や補償内容などをしっかりと比較検討して、よりコスパの高いサービスに加入するのがおすすめです。
自動車保険を最適化するだけでも年間2〜3万円の節約になるケースもあります。
トラブルに対処できるだけの補償内容もありながら、保険料がお得な自動車保険を選んでみてください。
税金を見直す方法
税金や社会保険料は自動的に支払いが行われているため、具体的な仕組みについて考える機会が少ないかもしれません。
しかし、税金や社会保険料のルールを把握することで効果的に税金を減らすことが可能です。
毎年数十万円という単位で支払っている固定費でもあるので、見直しをすることで大きな節約効果が得られます。
では、そんな税金を見直す際のポイントをみていきましょう。
- 税金の仕組みを把握して効果的に節税をしよう
- 副業で事業所得を得るのもおすすめ
- 確定申告は「青色」がお得
- フリーランスは国民健康保険料を節約しよう
上記の4点について詳しく解説していきます。
税金の仕組みを把握して効果的に節税をしよう
まず最初に税金の仕組みを把握することが必要です。
自分がどのような税金を支払っているのか、税金がどのような決まりによって金額が算出されているのかなどを把握してみましょう。
多くの場合、納税額は課税所得を基準に決められています。
課税所得は「売上(収入)」から「経費」と「控除」を差し引いた金額なので、経費や控除を増やすことで課税所得を下げ、税金の納付額を減らすことができます。
しかし、会社員の場合、基本的に経費は認められていないため、さまざまな控除制度を駆使して課税所得を減らしてみてください。
副業で事業所得を得るのもおすすめ
会社員の方で経費を計上したい場合には副業を始めるのもおすすめです。
副業で得た事業所得については年度末の確定申告が必要となり、その際に事業で使用した経費を計上することができます。
その他にも、副業の事業収入に対しては社会保険料がかからないといったメリットもあるので、収入を増やしながら節税もしたいという場合には、副業を始めるのもいいでしょう。
確定申告は「青色」がお得
毎年確定申告を行うという人は「青色申告」を行うのが絶対的におすすめです。
青色申告を行うと毎年最大65万円の「青色申告特別控除」が受けられるため、大きな節税効果が得られます。
その他にも以下のようなメリットがあります。
- 最大65万円の「青色申告特別控除」が受けられる
- 家族に支払う給与を経費として計上できる
- 赤字になっても3年間繰り越せる
- 30万円未満の経費を一括で計上できる
少しハードルが高いように感じますが、簡単に行える会計ソフトもあるので、フリーランスの方などはぜひチャレンジみてください。
フリーランスは国民健康保険料を節約しよう
会社ではなく個人事業主やフリーランスで働いている方は、毎年国民健康保険料が大きな負担になっています。
会社員とは異なり会社と折半して支払う形ではないため、金額的も大きくなってしまします。
国民健康保険料を見直す方法としては「マイクロ法人」の活用が挙げられます。
マイクロ法人を活用すると保険料を最適化することができるため、毎年支払う金額を大きく減らすことができるでしょう。
個人事業主やフリーランスとして活動している人や将来的に独立したいとお考えの人は把握しておきましょう。
まとめ
固定費を見直してお金を効率的に貯める方法として「住宅費」「車の維持費」「税金」の3つを解説していきました。
日常生活であまり意識する機会のない固定費ではありますが、人生の中でも特に金額の大きい出費でもあるので、しっかりと検討して最適な選択ができるようにしてください。
これらの固定費を見直して効率的な選択ができれば、毎月の出費も抑えられて生活に余裕が生まれてくるはずです。
1つずつ丁寧に見直していきながら、大きな節約効果を得てみてください!
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